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「読むeラーニング(社労士講座)」社労士-Ⅵ：健康保険法　第１講：総則等その７

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社労士-Ⅵ：健康保険法　第１講：総則等その７

今度は保険者ということで、保険料を集め、保険給付を支給し、その制度を運営する者を保険者といいますが、

健康保険制度の保険者は誰かといいますと、健康保険組合と全国健康保険協会、この2つがですね健康保険制度の保険者とされております。健康保険の場合は大きく保険者2つあるということなんですね。

健康保険組合というのは、民間企業などが単独、あるいは共同で設立する公法人です。

そして全国健康保険協会は政府が全額出資で設立した公法人なんですけども、まずみなさんにしっかり最初に理解していただきたいのは、どのような場合が協会が保険者になり、どのような場合が組合が保険者になるのか、その区別をですね、できるようになっていただきたいと思います。

難しい話ではありません。健康保険組合を設立している事業所の従業員は、その健康保険組合が運営する健康保険制度、これを組合管掌健康保険といったりするんですが、その組合の被保険者になるということで、こんな感じです。

例えば、Aという会社がAという健康保険組合を設立したということになりますと、A社の従業員についてはですね、A健康保険組合が保険者になりますよという。A社の従業員、被保険者になりますが、この被保険者の保険者はA健康保険組合となるわけなんですね。

逆にですね、健康保険組合を設立してない事業所の従業員についてはですね、全国健康保険協会が運営する健康保険制度、これを協会管掌健康保険といいますが、この協会健保の被保険者になるということで、こんな感じですね。

主に小さい会社などは健康保険組合などは設立しておりません。ですから、C社D社みたいに健康保険組合を設立してないところの従業員については、この全国健康保険協会が保険者になりますよということで、要はその会社が健康保険組合を設立しているんだったら、その会社の被保険者は、その健康保険組合が保険者になりますし、設立してないんだったらその会社の被保険者は協会が保険者になるという、そういった形で区別されますので、みなさんはこれを最初に理解していただきたいというふうに思います。

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【講師　梅本達司（うめもと　たつじ）プロフィール】

ティースリー社会保険労務士事務所　所長
有限会社ティスリーナレッジシステム　主任講師
大手専門学校での社労士講師歴17年、その間、大原法律専門学校、法学館伊藤塾、ユーキャンなどの数々の教材を作成する。シャロッシータゼミナール（通称シャロゼミ）を平成27年２月からアプリにて開始
著書
「会社はどこまで従業員の求めに応じる必要があるのか！戦国部長達の判断事例集」　　東京堂出版
「ここが変わった！サザエさん一家の公的保険」（東京堂出版）「子育て・共働き夫婦のための損をしない公的保険」（東京堂出版）「サザエさん一家の公的保険」（東京堂出版）「Q&A　それ労働法違反です！」（東京堂出版）「あなたの会社の労務リスク診断」（日本加除出版）「これなら分かる公的保険　国民の常識」（アーカイブス出版）