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ステップ3:執筆【基礎小論文講座】

03ステップ3:執筆

それではここから、ステップの3、執筆の解説をしたいと思います。
執筆とは、「骨の文」トピックセンテンスに、「肉の文」サポートセンテンスを付け足す作業ということですよね。
この執筆、じつはそれほど難しくないという話をしました。
何でかって言うと、肉の付け方、大きく3つあって、その3つの肉の付け方をマスターすれば執筆はそれほど大変じゃないんだよ、ということでしたね。
その肉の文、サポートセンテンスの3つの付け方なんですけれども、まず1つ目、「骨の文」を言い換える、という方法があります。
これは、トピックセンテンスの内容を別の表現でもう一回言い直すってことなんですね。
つまり、とかっていう接続詞を使って、骨の文をもう一回言い換えるという方法です。
これは単なる字数稼ぎではなくて、実は人間というのは、トピックセンテンスみたいな情報量の高い文章を立て続けに聞かされると、理解する時間がないんですね。
なので、トピックセンテンスを聞いたならば、それをもう一回言い直した表現を聞いて、その間にトピックセンテンスの内容を理解して、そしてその次に進むということができるわけなんですね。
ですので、意識的に骨の文を言い換えて、しっかり理解する時間を与えてあげるという大事な役割もあります。
1つ目が、骨の文を言い換える。
次2つ目、具体例を挙げるというやつですね。
トピックセンテンスがあったならば、それの指し示す具体的な例を挙げるということですね。
例えば、というような形で具体的な社会的な事実を挙げるというのが一般的ですね。
具体例を挙げる。
この具体例を挙げる、という方法なんですが、この方法をマスターすると、字数調整が非常に楽になります。
たくさん文字数を与えられた答案であれば、ここのところを非常に具体的に書くことによって、文章量を稼ぐことができるということですね。
短ければ短いなりに簡単に書く、ということで、この具体例を挙げるというサポートセンテンスの付け方をマスターすることによって、字数調整が非常に楽になるというふうに思っていてください。
そして3つ目、シミュレーション結果を挙げるという方法です。
シミュレーションというのは、ある条件が与えられて、この条件がそのまま行ったとするとどうなるかということを予想する結果ですね。
それがシミュレーション結果です。
このまま行ったとするとこうなるじゃないだろうかとか、こうすればきっとこういうふうに良くなるだろう、とかですね。
予想を書くという方法になります。
以上の3つですね。
言い換え、具体例、シミュレーション、この3つをやりながら具体的なサポートセンテンスを書いていくという話になるわけなんですね。
実際に、実例を見てみましょう。
こちらの問題、もう大丈夫ですね。
この問題に関して、もうすでにこのような形でプロットがつくってあるわけですね。
ここにトピックセンテンスがあって、メモがある。
トピックセンテンスがあって、メモがあると、こういうプロットができてると思います。
これを見ながら実際に答案を立ち上げていくと。
手書きだと見づらいのでワープロでやりましたけれども、こんな感じで答案が立ち上がります。
ざっと見てください。
ここにトピックセンテンス、ここがサポートセンテンスですね。
またトピックセンテンスがあって、サポートセンテンスがある、こういう構造になっています。
執筆というのはこの黒い部分を書いていくのが執筆だということになるわけです。
詳しく一文一文チェックしていきましょう。
読んでいきますよ、まず最初、ここはトピックセンテンスですね。
日本人の英語力が国際的に見て相対的に低いと言われる原因は、中学・高校6年間の英語の授業が、教室内で閉じていることである、ということですね。
プロットの時にも言いました、ちゃんと文にしといてください、というのはこういうことです。
ここを書くのが非常に楽になるので、プロットの時にきちんとトピックセンテンスは文にしてください、というふうに言っておきました。
ここから先、サポートセンテンスを書いていきますよ。
「つまり」、ここから言い換えが始まるわけです。
肉の文の付け方の最初のやつですね、1番目です、言い換えが始まります。
英語が生活の中でどのように使われているかを感じられないまま授業を受けていることが、日本人の低い英語力の原因なのである、と。
トピックセンテンスの言い換えです。
次、「たとえば」、ここから具体例が始まります。
私が受けてきた英語の授業でも、せっかくネイティブの先生が来ているのに、教科書の英文を「正しい発音」で読み上げてもらったり、日常生活とはかけ離れた「英語ゲーム」を行ったりするだけであった。
具体的にこうやって、せっかくA.T.の先生が来ているのに教室の中閉じちゃってたよ、っていう例を挙げるわけですね。
そして次、「このままの状態が続くとしたら」、ここからシミュレーション結果ですね、どうなるのか。
日本人の英語力はいつまでたっても向上しないであろう、ということが予想されるということです。
ちょっと意識的には作ってあるんですけれども、言い換え、具体例、シミュレーション結果、という形でサポートセンテンスが書かれてるのが、よく分かったんじゃないかなと思います。
後半いきます。
では、この問題を我々は今後、どのように解決したら良いか。
英語を教室の外の世界に接続し、生きた言葉として学ぶ空間を作るべきである。
「つまり」、言い換えですよ、実際に英語が使われている現場で、自らの英語を試す機会をつくるべきである。
「たとえば」、具体例、今はITの発達により、外国に住んでいる人と無料で顔を見ながら会話することもできる。また海外の有名大学の名物講義を視聴することもできる。e-mailで他国の高校生と議論することも簡単だ、とこう具体例を挙げるわけですね。
最後まとめです。
このように工夫次第で英語を教室の外の世界と接続することは簡単なのである。自らの英語をつかって現実世界でコミュニケートする。これが日本人の英語力を向上させる一番の方法である。
こんな感じで答案を立ち上げることができるわけなんですね。
サポートセンテンス、肉を付けるとはどういうことなのかということが、ここで分かっていただけたんじゃないかなというふうに思います。
この執筆をする時のポイント、覚えておいてもらいたいことは3つあります。
まず1つ目なんですけれども、新しいことを書こうとしないでください。
サポートセンテンスですから、あくまでもトピックセンテンスの主張を理解してもらう為の補助的な文章なんです。
だから、あくまでもトピックセンテンスを分からせる為ってことですので、新しいこと、まるっきり新しい判断とか主張とかを、書いてはいけないということです。
次2つ目、具体的に、とにかく具体的に書くこと。
先ほども言いましたけれども、答案でお見せしましたけれども、じゃあ例えば最初の原因ね、教室の中で閉じている、例えばどういうことですかってことで、具体的なA.T.の先生の話が出てくるわけです。
外の世界とつなぐ、というのはどういうことですかってことで、ITを使って、インターネット経由でつながる、という例を出すわけですね。
具体的に書くことによって説得力が増してくる、ということなんですね。
そして最後、これは答案を書く、執筆量の問題なんですけれども、きれいでなくてもよいから、字を丁寧に書く、というのも重要です。
実際の小論文の試験ではですね、下手すると何百人も答案が提出されるわけですね。
採点した側も人間ですので、丁寧に書いてあって読み易い答案には、内容以上、実際の内容以上に好感を持ちます。
逆に乱雑に書かれている答案に関しては、実際の内容よりも低く評価される傾向がありますので、ぜひ実際書く時の注意事項ですけれども、きれいではなくてもよいから、字を丁寧に書くということをぜひ覚えておいてください。
こんな形で答案が出来上がりました。
ただ、まだ間違いとか含まれている可能性があります。
最後に推敲をやって完成させますので、次は推敲の説明をしっかり聞いてください。

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