答案作成の4つのステップ 7【基礎小論文講座】
02答案作成の4つのステップ7
それではここから、第2章、必勝!小論文作成法ということで、具体的な小論文の答案の作り方について説明をしていこうかなというふうに思います。
答案作成の4つのステップですね。
実際の小論文では、4つのステップを踏んで作っていく形になります。
今回はその4つのステップを、簡単に概要を知ってもらう為に説明をしていこうかなというふうに思います。
答案作成の4つのステップ、まずステップ1なんですけれども、設問分析という形になります。
先ほど設問を分析する、設問にかくそくなく答えるのが非常に重要だということを説明しました。
ですので、まずは設問をしっかり分析するところから答案作成を始めるということですね。
次、ステップの2、プロット作成。
プロットというのは、簡単に言うと答案の流れをメモしたものです。
そのメモをつくるという作業を次にやることになります。
そして次、ステップ3、このステップ2でつくったプロットを見ながら、実際に執筆して文章化していくということですね。
そして最後ステップ4、出来上がった答案を推敲する、チェックするという作業になります。
このステップ1からステップ4、この順番で答案をつくっていくということになります。
もうちょっと詳しく説明しましょう。
ステップ1の設問分析なんですけれども、設問分析というのは何かというと、「何を」「どう」書くかを決めて「マインドセット」、心構えすることということになります。
何を書くか、どう書くか、それを決めていく形なんですけど、その為にこれから詳しく説明しますが、三つの評価軸を覚えていただくことになります。
どういう評価軸かというと、まず最初に、論文タイプと作文タイプですね。
書く内容が論文なのか、それとも作文なのかというのを、まず見極める必要があります。
次2番目、設問応答型VS自由記述型、これは答案の書き方の形式的な違いなんですけれども、簡単に言っちゃうと、設問にきちっと答える形、設問が細かくいろんなことを指定してきたならば、その設問にきちんと答える形で書きましょう、というやつですね。
それに対して自由記述型というのは、設問が特に大きなというか、細かく指定してきていない、大きくどーんとテーマだけ与えるようなやつは自由記述型ということになります。
3つ目、資料付きVSテーマのみ、これも形式の問題なんですけれども、資料が与えられている問題なのか、それともテーマだけが与えられているのかということですね。
この三つの評価軸に沿ってですね、問題を分析していくことによって自分がどういう方向で何をどう書いたらいいのかというのが分かってくるということです。
それをやるのが設問分析だというふうに思ってください。
次ステップの2、プロット作成ですね。
プロットというのは、先ほども言いましたけれども、答案の流れをメモしたものです。
簡単に言っちゃうと、ここに出てますけれども、小論文の設計図とか骨格だというふうに思ってください。
これがプロットだということですね。
実際はこのプロットを見ながら答案を執筆するんです。
皆さんね、下書きじゃないかなと思うかもしれないですけど、実は本番の小論文の試験では下書きを書いてる時間、無いんです。
本番は下書きしちゃダメなんですね。
こういうメモを見ながら、本番の答案を書くようにする、これの為にきちっとしたプロットをつくっておく必要があるということになるんですね。
このプロット作成でやるべきことなんですけれども、3つあります。
どういうのかというと、骸骨をつくる、骨組みをつくるわけなんですけれども、文章の骨組みをつくるにはどうしたらいいかというと、まず1つ目は段落構成と字数配分を決めます。
何をどういう段落構成で書いていくか、それぞれの段落にどういう字数配分するかというのをまず決めるということになります。
次2つ目、トピックセンテンスの記入。
トピックセンテンスという言葉が出てきますけれども、これは各パート、それぞれの部分で一番言いたいことをキュッとまとめた端的な文のことです。
この段落ではこれを言うんだ、っていうことを短くスパッと言い切った文章、それをメモの中にしっかり書いておくということなんですね。
それをやったあとに3番目、その他書くべきことをメモしてください。
トピックセンテンスは文になってるんですけど、それ以外の文は簡単なメモで構いません。
これは忘れずに書こうということを、ちょこちょこっとメモしておくということですね。
この3つですね。
段落構成と字数配分、トピックセンテンスの記入、その他書くべきことをメモ、この3つをやるのがプロット作成だというふうに思っておいてください。
でですね、じつは、このプロット作成が答案作成で一番大事なんです。
実はエネルギーの、その小論文答案を書くエネルギーを100%としたら、そのうちの60%ぐらいはもうこのプロット作成に注ぎ込んじゃっていいぐらい重要なことなんです。
ですので、ここから先、プロット作成の解説きたら、しっかり聞いてください。
次ですね、ステップの3、執筆になります。
執筆というのは何かというと、これなんです、あの肉が出てきてるんですけれども、どういうことかということなんですが、「骨の文」トピックセンテンスに、「肉の文」サポートセンテンスを付け足す作業なんです。
先ほどプロット作成の時に、トピックセンテンスというのを書くんだよ、と言いました。
文章の骨組み、骸骨出てきましたけれども、文章の骨の文が書いてある、それにですね、肉の文ですね、トピックセンテンスをサポートする文章を付け足す作業が、執筆だということなんです。
ですから実は、執筆というのはそれほど難しくないんです。
もちろん練習は必要なんですけれども、それほど難しくはないというふうに思っておいてください。
何でかっていうと、そのサポートセンテンスの書き方、肉の文の付け方というのは、大きく3つあって、その3つをマスターすると非常に比較的楽に執筆することができる、ということです。
この後、具体的に執筆のパートでこの肉の付け方、3つの肉の付け方を解説したいと思いますので、よく聞いていってください。
3つの方法をマスターしてください。
最後ステップ4、推敲ですね。
推敲のポイントはこちらです。
鏡を見てますけれども、他人の視点で、自分の文章を客観視すること、これが一番のポイントになります。
その為にいろいろポイントがあるんですけど、ただあまりにも粗を探して直したくなっちゃうと困っちゃうので、ほどほどにする必要があります。
このほどほどっていうのはどのくらいなのかというのを、具体的に説明したいなというふうに思っています。
以上この4つですね、設問分析、プロット作成、執筆、推敲、ということで、この4つのステップで実際に答案をつくっていきますので、その解説をこれからしていこうかなというふうに思います。
ここから先の解説なんですけれども、この例題を実際に答案として立ち上げていくという、その過程を一緒に見ていただくことで、先ほどの4つのステップを理解していただければいいなというふうに思います。
紹介しときますね、例題1。
中学・高校6年間の授業を受けても日本人の英語力は相対的に低いと言われます。あなたはその原因は何だと思いますか。またこの問題をどのように解決すべきだと思いますか。600字 60分です。
この例題1、これを実際に答案を立ち上げていきます。
その過程で先ほどの4つのステップを体感していただければなというふうに思っています。
それでは、まずは設問分析から始めたいと思います。
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