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例題8:少子化問題はどう解決すべきか(自由記述型・論文・テーマ・型その2)【基礎小論文講座】

06例題8:少子化問題はどう解決すべきか(自由記述型・論文・テーマ・型その2)

それではここから例題の8、少子化問題をどう解決すべきか、というテーマの問題について解説をしたいと思います。
この問題、自由記述型の論文タイプ、そしてテーマのみという形になります。
本当に使える「型」その2ですね、応答、根拠、提案・抱負というやつなんですけれども。
これはですね、例えばこんなような論文型の問題にも使えるんですね。
「少子化問題」はどのように解決するべきか。意見を述べよ。
ということですね。
この設問、どのように解決するべきか、という形で、もうすでにこの設問文全体がいわば問題提起の文になってるわけですね。
書いてほしいことをかなり細かく限定してきてるわけです。
こういうことを書いてね、ってハッキリ言っているテーマの問題が与えられたならば、その1の形、引用、判断、根拠、提案ではなく、今回のようにいきなり応答してしまって、応答して根拠が出て提案っていう形のほうが、よりストレートに読者に伝わる答案をつくることができるわけなんです。
こういった形ですね、問題提起の設問が出てきたならば、論文型であっても応答、根拠、提案・抱負で書いたほうがいいです。
実際どうなってるかということで、設問分析、論文タイプで自由記述でテーマのみですよね。
自分の知識に関連づけて論じなければいけません。
少子化問題、何が原因だろうな、どうやったらいいだろうなということで、今までどんなことが言われてたのかっていうのを全部頭に思い起こしてください。
ただ、それを書いちゃいけないわけです。
答えるべきことは、どう解決すべきかというふうに聞いてるわけですから、この応答部分、こうやって解決するべきだって、ズバッと言っちゃってください。
例えばどんなふうになるかということですね、応答。
少子化問題は、まず生みたくても産めない人への経済的支援を中心に行うべきだと、ということです。
ズバッと言ってしまうわけですね。
いろんな方法あるんです。
少子化になると国力落ちるであるとか、社会保障が破綻するとか、いろんな問題が起こるから、とにかく子どもを増やさなきゃいけないということで、いろんな方法を皆考えているんですけれども、いろいろある中でも、まずは生みたくても産めない人への経済的支援を中心に行うべきだと。
産みたいっていう人に支援するべきだと。
それと、どういう支援かというと経済的な支援を行うべきだっていうふうにズバッと答えてしまうわけですね。
なんでそういう言い方になるのかという根拠をここに書きます。
こんな根拠があるんですね。
子どもを1人しか設けていない夫婦の90%近くが、いわゆる「2人目の壁」を感じており、その理由として最も多かったのは「経済状況」であった。
子どもが1人いるんだけれども、できれば2人目がほしいんだけれども、その2人目をもつのに非常に壁を感じる、何でかっていうと、2人目産んじゃったら経済的に大変なんじゃないかと、それが理由だと言う人が90%近くいた、ってことですね。
そしてもう1つ、経済的な理由による「未婚」や「非婚」の率も上昇を続けている、ということですね。
未婚というのは、結婚したいけどまだしていない人、非婚というのは結婚しません、というふうに言い切っちゃってる人のことですね。
未婚や非婚の率も、どんどんどんどん上昇を続けている、こういう事実があるんですね。
両方とも、この経済状況、経済的な理由、だから経済的支援が大事だというふうになるんだよってことを根拠として挙げるということですね。
じゃあ、経済的支援をするというふうに決めたとしても、でもいろんな方法がありますよね。
なおかつ、もうすでにある程度は進んでる部分もあるんです。
じゃあここから先、さらにどういうことをしたらいいのか、ということで提案をします。
では、どのような経済的な援助がもっとも効果的であろうか。やはり、基本的で直接的な「現金給付」「現物支給」がもっとも効果的であろう、ということですね。
税制の優遇であるとか、いろいろありますけれども、そういう間接的なんじゃなくて、そのまま現金をあげなさいと、あるいは現物をあげなさいと、それがもっとも効果的だよということです。
ちゃんと目に見える形で支援されてるっていうふうに分かるほうがいい、というふうに提案をしています。
何でかっていうと、実際問題、この現金給付、現物支給に関して言うと、日本は欧州、ヨーロッパの3分の1程度の支出しかしてないという事実があるんです。
実際問題、日本の政府の白書の中でこれを認めています。
なので、もうここはこの現金給付、現物支給がいいんじゃねえのというのを、ここで提案するということになってるわけなんですね。
以上、応答、根拠、提案・抱負、プロットを見ていただきました。
じゃあこのプロットを、実際答案として立ち上げるとどうなるか、答案を見てみましょう。
こんな感じになります。
少子化問題は、まず生みたくても産めない人への経済的支援を中心に行うべきだ。先日インターネットで見かけた調査結果によると、子どもを1人しか設けていない夫婦の90%近くが、いわゆる「2人目の壁」を感じており、その理由として最も多かったのは「経済状況」であった。また、経済的な理由による「未婚」や「非婚」の率も上昇を続け、国勢調査から生涯未婚率を予測すると、男35%、女27%にもなるとの結果がでているという。たしかに、経済的な問題が原因のすべてではないだろう。しかし、この問題の大きな原因の一つであることは間違いないのである。
ここまでが根拠になってます。
では、どのような経済的な援助がもっとも効果的であろうか。やはり、基本的で直接的な「現金給付」「現物支給」がもっとも効果的であろう。少子化社会対策白書によれば、我が国は、対GDP比でみると、フランスやスウェーデンなど欧州諸国と比べておよそ3分の1しか財政支出していない(だ)そうだ。また、日本はほとんどの支援が国民の側から申請をしなければ受けられない。しかしフィンランドでは、どのような出自にせよ、出産準備に入った妊婦には全員、出産後に必要となる用具一式がびっしり詰まった段ボールが送られるそうである。少子化問題に対し、まず行うべきなのは、このような直接的な援助なのである。
ということです。
このような形で、もう最初に言いたいことズバッと言ってしまうわけですね。
なんでそういう応答になるのかという根拠を挙げ、今後に向けた提案を出すということです。
やっぱりテーマのみの問題全部に共通するんですけど、こういうところの知識ですね。
これがある程度ないときついものがあります。
特にこのフィンランドの例なんていうのは、これはこの間インターネットでやったの出てたんですけれども、非常に面白い取り組みであります。
細かい知識とかっていうのをたくさん蓄えておくってことが、こういうとこで活きてきますので、こういう〓(7:22)もあるので、知識を入れるのも重要だというのも覚えておいてください。
応答、根拠、提案・抱負、今回は論文タイプの問題で使ってみました。
以上で小論文の型、設問応答型と、自由記述型、両方の例を見てきました。
これで大きな書き方に関しては全部説明終わりましたので、次はわかりやすい文章のための7ヶ条ですね、わかりやすい文章を書くためにはどういう所に気をつけたらいいかということ、そちらを解説して実践の問題編に入っていこうかなというふうに思っています。
次はわかりやすい文書の7ヶ条を説明します。

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