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【読むeラーニング】潜水士試験 潜水業務用時間表の使い方

潜水士試験 潜水業務用時間表の使い方
それでは潜水業務時間表の構成のほうを見ていきたいと思います。
試験では別表Aと別表Bという別紙が配られます。こちらのほうはその内の別表Aというシートになります。説明の都合上、その別表Aの一部をこちらのほうは切り取ったものになります。試験ではこの下に更に潜水深度が深いものがザッと書かれてありますけれどもね、10mを超え12以下から始まりまして最高は30を超え32以下までザッとこの下にありますからね。
まず見方のほう見ていきたいと思います。今ちょっと言ってしまったのですけれども、まず左端はその日の最大潜水深度を表します。10mを超えて12m以下の潜水業務ですね、こういった場合この表を見ます。
そして次、潜水時間ですね、例えばその日の潜水時間が70分だったとします、そうすると60分を超え90分以下、この欄をザッと見ていくわけですね。そうしますと体内ガス圧係数が1.5であると、すなわち地上で生活している時とこの時間で潜水した後の体内ガス圧を比べると1.5倍の窒素ガスが溶け込んでいるということになります。
そして次、業務間ガス圧減少時間、すなわち1回目と2回目、あるいは2回目と3回目といったように業務をする場合に休憩をとらなければならない最低の時間ですね、30分ということになります。そして業務が終了した後、減圧症の監視と予防を兼ねた時間、30分ということになります。
最後、1日についての潜水時間ですね、480分、つまり8時間であると、ここはですね、潜水時間にかかわらず潜水の深度によって決まります、8時間が限度ですよということになります。
次にですね、この浮上のところ、24、21という風に3mごとに表になってますね。こちらのほう、3という数字が書かれています、これはどういう意味かと言いますと10mを超え12m以下の潜水深度におきまして、例えば2時間半潜水する場合ですね、この場合には浮上する際には3mの深度で3分間停止をする必要が有るという意味ですね。それに対してこの上のほうには例えば10分を超え10分以下とか、60分を超え90分以下のところには何も数字書かれていませんよね、この場合には階段式の浮上をする必要はないということになります。すなわち自分の吐き出した気泡を追い越さない速度で浮上すれば問題がないということになります。もっと深度が増えていきますと、例えば26mを超えて28m以下の場合ですね、そして110分を超えて140分以下の場合ですと、どういった数値があるというと9mで13分止まりなさいよと、6mでは29分止まりなさいよと、そして3mの深さでは41分止まりなさいよと、こういったように階段式の浮上方法が規定されているということになります。
潜水業務時間表の使い方ですが、例題を解きながら見ていきたいと思います。こういった問題です、1回目の潜水深度が18mでありました、その時の潜水した時間が55分間でした。その後、2回目の潜水深度が1回目よりも深くて25mでした、ではこの時の潜水時間の限度は一体何分であるのか、こういった問題なわけですね。こういう問題の時にはどういう手順で解いていけば良いのか、2つのことを求める必要があります。
1つ目が1回あたりの最大の潜水時間を求めます、そして次、1日の最大潜水時間を求めてやります。この2つを求めて比べるわけですね、比較して短いほうの値を適用すると、これがおおまかな流れになります。では今からまず最初、こちら側ですね、1回の最大潜水時間を求めるということをやっていきたいと思います。
手順1、別表Aというものが配られるんですけれども、こちらですね、この別表Aなんですが、もっとたくさん下にずっと続いています、今は説明のために一部を切り取っているわけですね。別表Aより体内ガス圧係数と業務間ガス圧減少時間を求めると、まず1回目の潜水深度が18mでありました、18というのはここですね、16を超え18以下ですから、この枠の表を使うわけです。そして潜水時間が55分間ですから40分を超え55分以下ですからこのラインをずっと見ていきます。そうすると体内ガス圧係数が1.5、業務間ガス圧減少時間が30ということがまず分かるわけですね。
次にこの値を使います、今求めた体内ガス圧係数1.5、ガス圧減少時間30、これと別表Bを使うわけですね。別表Bなんですけど、こういった実際の表があるわけですけども、体内ガス圧係数、このラインですね、このラインの1.5、そしてガス圧減少時間が30、この2つをですね、まず定規で結んでやります。別表Bはですね、ここにラインが1本引かれてるんですね、このラインと今結んだ直線との交点、これを使います、この交点と2回目の潜水深度25mを結びます。25mですから24を超え26以下、ここですよね、こことここを直線で結んでやります。そして更に延長しますと潜水作業者修正時間約29分ということが分かります。この潜水作業者修正時間29分というのは、要は1回目に潜水している関係で体内に窒素ガスが蓄積しているわけですね、その蓄積している量を時間に換算すると約29分ということになるわけです。この修正時間29分というのを今度また使うわけですね。
では次、手順3に進んでいきます。潜水作業者修正時間を考慮して1回の最大潜水時間を求めると、この時に注意しなければいけないこと、「最大潜水時間は最も深い深度で規制を受ける」、1回目と2回目で深さ、どっちが深いというと2回目のほうでしたよね、25mと18mでは25のほうが深いと、25mのほう、別表Aを見てやります、そうすると25mの場合は1回あたりの潜水の限度が160分ということが分かります。ここは注意してくださいね、こっちは1日あたりですからね、1日の総潜水時間ですね、限度です、今回は1回あたりを使います、160分。この160分、この値と1回目の潜水作業者修正時間を引いてやると2回目に潜ることができる最大潜水時間が分かるわけです、すなわち1回あたりの最大潜水時間160分なんですが、1回目に潜っている修正時間29分を引いてやります、そうすると131分、これが1回の最大潜水時間にあたります。ちょっと印をつけておきますね、これが1回の最大潜水時間です。
次に2つ目、1日についての潜水時間を確認します、こっちのほうは難しくありません。1日の潜水時間なんですが25mでは200分でしたよね、この値を使います。1回目に潜水時間55分潜っているわけですから2回目の1日当たりの潜水時間、あと潜れるのは145分ということになります。131分と145分を比較するわけですね、すなわち1日あたりの最大潜水時間と1回あたりの最大潜水時間を比較するわけです。そして短いほうは今回131分ですね、こちらのほうが答えとなります。
最初は何をやっているのか訳が分からなくなってしまうと思うので復習のほうをしっかりとしてほしいのですけれども、要は何を求めているかと言いますと、1回あたりの最大潜水時間と1日の最大潜水時間を求めているわけです。求めるときに別表Aと別表Bを使っているわけですね。この作業ですね、求め方、過去問題もたくさん付けておりますので必ず解けるようにしておいてください。
では次、例題2のほうを見ていきたいと思います。全問に関して、2回目の作業の潜水時間を75分としたとき、浮上停止の位置と停止しなければならない最小時間はいくらであるのか、問題の意味分かりますでしょうか?浮上停止、浮上する時に一気に浮上してしまったら危なかったですね、減圧症にかかってしまいます、そこで停止しなければならない位置と時間があるわけですね、その最少時間を求めなさいという問題です。
じゃあ見ていきたいと思います。2回目の潜水時間75分に前問題の潜水作業者修正時間29分を加えると、そうしますと104分となります。別表Aまた使うんですけど、別表A今回2回目の潜水深度25mですからここですね、24を超え26以下、そして今求めた104分というのは100分を超え110分以下ですからこのラインですよね、そうすると6mでは27分間の停止、3mでは25分間の停止時間ということが分かります。つまりこの問題は先ほどの例題1が誤っていると例題2のほうも自動的に間違ってしまいます。試験でもほぼ同じような形で出ていますので必ず両方共正解するようにしてください。

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